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数多い天然繊維の中でも、最高級品のひとつに数えられるカシミヤ(Cashmere)。
高価ではあるが、その希少性、軽くて柔らかくて暖かいという機能性、深みがある繊細な色彩、独特のしっとりとした肌触りによって広く人気を集め、”繊維のダイヤモンド”とよばれています。

山羊のうぶ毛であるカシミヤの原毛は、羊のようにバリカンで刈り取るのではなく、熊手状のくしで1頭1頭丁寧にすきとります。通常、1頭のカシミヤ山羊から、1年に1回の採集で約300グラムの原毛しか取れず、糸の原料となるうぶ毛はさらにその半分以下の100グラムほどにしかなりません。メンズのセーター1着で約4頭分、レディースで3頭分も必要となる貴重品です。

15〜16世紀からインドの北境カシミール地方に生育する山羊の毛から作られた製品が、シルクロードを通って遥かヨーロッパまで運ばれ、時の王侯貴人に珍重され愛好されたと言われています。この「カシミール」が現在のカシミヤという名称の語源です。